地域大会1日目(金)潜入編②
2007年 09月 15日
地域大会潜入記の続きです。
※以前の記事で、
大会の招待ビラを求む旨を書きました。
覚えていて下さった方もいらっしゃるようですが、
結局その大会とは違う会場に行きました。
2007年夏
「キリストのあとに従いなさい!」
エホバの証人の地域大会
1日目(金曜日)潜入記②
インフォ兄弟は、
ボクを引き連れて歩きだした。
階段に差しかかったところでインフォ兄弟が口を開いた。
「2、3階席だと目が回るようなことはありませんか?」
「え?
・・・目が、
回るんですか?」
(What-Towerのセリフは青色。)
なんだぁ?
アトラクションか?
「いえ、
高いところの席ですと、
まれに気持ち悪くなる方もおられるんです。」
「そうなんですか。。。
たぶん平気です。」
ていうか全然平気。
あはは。
ということで階段を上がり、
ついに会場内へ。
をぉ。
インフォ兄弟が嬉しそうに言った。
「人が多いので驚かれるかもしれません。」
素直に見ると、
確かにこの人の多さ、
けれども整然とした雰囲気は、
感銘を与えるものではある。
「ちょっとここで待っていていただけますか。」
そう言うと、
インフォ兄弟が近くの案内係に声をかけている。
ボクは周りをきょろきょろ。
知った人間がいないことを確認。
しばらくしてインフォ兄弟が戻ってきて、
案内係の兄弟2人の席の隣り(通路から3席目)に通してくれた。
「では、
私はここで失礼します。」
インフォ兄弟お疲れ様でした。
隣の案内係の兄弟2人が並んで座っている席には、
最初は1人(A兄弟)だけしかいませんでした。
(もう一人はどこかの案内の自発奉仕で席を外していた。)
A兄弟が話を切り出します。
「今日はどうしていらっしゃったのですか?」
どうしてって。。。
パンフレットを見せて、
「これを見て」と答える。
その後。。。
会話が続かない。。。
しばらく沈黙の時間が続きます。
線の細い寡黙なA兄弟。
あんまりこっちからべらべらしゃべると疑われそうなので、
しばらく会場をきょろきょろ見回し、
「は~」
とか
「ほ~」
とか言って過ごしました。
そのうちに、
もう1人の兄弟(B兄弟)が帰ってきます。
B兄弟が通路側の席。
その隣の真ん中がA兄弟。
そしてその隣の通路側から3席目にWhat-Tower。
A兄弟がB兄弟に、
隣の人間がどういう者かを説明。
B兄弟は、
性格はキツそうな外見ながら、
フランクに話しかけてきました。
こちらの住所を聞いてきたので、
「○○市○○です。」
と答える。
(さっきのバッチ観察で頭に入れた住所)
「そうですか~。
僕らは○○市△△なんですよ~。
かなり端っこなんですけどね~。
いちおう○○市内にしようと言って2人で探したんです。」
ほほぉ。
この2人はパートナーなんだ。
そろそろこっちから質問してみますか。
「外に看板もないし案内してくれる人もいないし、
ほんと入りにくくて30分もうろうろしちゃったんですけど、
いつもこういう感じなんですか?」
B兄弟がニッコリ笑って話し出す。
「そうですか。
お昼なので人がいなかったんだと思います。
今度はぜひ朝から来ていただければ、
みんなここに集まりますから、
流れに乗って入ってこれますよ。」
A兄弟がコクコク頷く。
そんなこと聞いてないってば。
入りやすくしてくれってお願いしたんですっ!
「この集まりは“イエス・キリスト”についてじゃないですか。
いまいちよく分らないんですが、
エホバ?の方とキリスト教は何が違うんですか?」
A兄弟がB兄弟を見る。
B兄弟が答える。
「そうですね、
まず違うのは、
わたしたちは、
“旧約聖書”も、
“新約聖書”とあわせて、
神の言葉としているところです。」
はぁ~ぃ!?
どこからこういう思い込みが始まるのやら。
じゃぁ今ボクの手元にある「新共同訳」の中の“旧約”部分は何!?
他を非難するには、
その“他”というのがどういうものなのかを、
ある程度は正確に把握しているべきなのではないかなと思います。
ただの偏見でしょ。
こういう認識は。
現役JWながらそう思います。
「あとはイエスの立場ですね。
教会は“三位一体”を信じています。
ご存知ですか?“三位一体”。
イエスを神として崇拝します。
エホバの証人は、
この後のお話を聞いていただければ分かりますが、
イエスは神ではなくて、
神であるエホバの初子なんです。
なのでイエスを崇拝はしないんです。」
ふむ。
JW的模範解答。
よくできました。
そうこうするうちにプログラムが始まります。
隣の寡黙なA兄弟が賛美の歌の本を見せてくれました。
プログラム中も新世界訳聖書を開いてくれました。
ありがとね☆
しかし、
頭のJW回路をOFFにすると、
ほんと話がちんぷんかんぷんです。
でもこのままでは、
隣に座っているA兄弟に“良い経験”をさせてあげられません。
どうしよう。
「3:25 シンポジウム:キリストの精神をあなた方のうちに保ちなさい」
のプログラムで、
エフェソス4:32が開かれました。
「そして、互いに親切にし、優しい同情心を示し、神がキリストによって惜しみなく許してくださったように、あなた方も互いに惜しみなく許し合いなさい。」
これです!!
このチャンスを逃す手はありません!!!
ボクは早速A兄弟に耳打ちしました。
「ぅ~ん!
この言葉は、
本当にいいですね!!」
寡黙なA兄弟がはにかむように笑います。
その笑顔に呼応するようにペンを探す仕草をしてみます。
でもペンがない。(本当はある。)
すると寡黙なA兄弟がすかさずペンを差し出してくれます。
こんどはどこに書こうか迷う仕草をしてみます。
でもノートがない。(本当は手帳がある。)
すると寡黙なA兄弟が、
ボクの持っているプログラムの、
「活用したいと思っているプログラムの要点」
のところを開いてくれました。
聖句の書き方も教えてくれました。
このプログラムのメモ欄、
JW人生20数年で初めて使ったかも。。。
ペンを返そうとすると、
「どうぞメモに使って下さい。」
と言われてそのまま持つことに。
でもそれ以降は、
書くことがありませんでした。
「4:25 彼らは「子羊の行くところにはどこへでも従って行く」」
この最後のプログラムが、
素人(JW回路OFF時)にとって特に難しいものでした。
「忠実で思慮深い奴隷級」。
「油注がれた者」。
「神権組織」。
・・・。
この言葉の連呼。
連呼。
連呼。
・・・。
最後の祈りになりました。
お客様らしく、
プログラム中も目を開けて、
周りを見回します。
すると、
けっこう身近にいる数人が、
目を開けてるんですよ。
しかも全員が兄弟。
これって私服のボクを、
一応警戒してのことなんでしょうか。
そういうアニュアルなのかな。
目があった1人が慌てて目を伏せることもありましたが、
こっちがそちらに目をやっても、
全然動じることなくしっかり目を開けている兄弟がいました。
祈りが終わり、
ホッと一息。
腰を下ろします。
B兄弟は自発奉仕ですぐに席を立ちました。
隣の寡黙なA兄弟とのお話タイムです。
「いやぁ、
なかなか難しかったですね。
あなたは全部理解できるんですか?」
「できますよ。」
「子供たちもよく聞いていて、
あんな小さな子供たちも理解してるんですか?」
「えぇ理解できてます。
できるようになるんです。」
「すごいですねぇ。
そうそう、
最後のお話で、
“奴隷” “奴隷”っていっぱい話に出てきましたけど、
“奴隷”の言うことをきくみたいな話だったので、
“奴隷”っていうのは、
あそこにいる人たちのことですか?」
(言いながらステージを指差す。)
「いぇ違うんです。。。」
「じゃぁ誰ですか?」
「えっと、
聖書とか、
出版物とかを書いてくれている人たちがいるんですが、
その人たちのことを指すんです。」
なんじゃ、
その説明は。
もう少し突っ込もうと話しかけた矢先、
後ろの席のおばちゃんが前にやってきました。
わぁ!
典型的なJW開拓者(たぶん)おばちゃんが目の前に!
待ってました!
こんなありがちな展開になるなんて!
祈って来た甲斐があったよ!
エホバありがとう!
「後ろから見ていたんですが、
もしかして、
初めていらした方ですか?」
「あ、
はい。
これを見て。」
(チラシを見せる。)
「まぁ~!!
嬉しいわ!!
本当に来てくださる方がいるんですね!
私もその招待ビラを配った者の1人なんです。
本当に嬉しいわ!!
帰ったら会衆に報告しなくっちゃ!
みんなも本当に励まされると思うわ!
どちらからいらしたんですか?」
「○○市内です。」
「そうですか~!
私も○○市内の□□から来てますの。
ほら××(有名な観光名所)で有名なところですのよ、
ご存知かしら。
○○市のどちらからいらしてるんですか?」
「○○です。」
「あらそうですか。
じゃぁ○○の方にも、
“会衆”といって、
集まっているところがありますから、
どうぞそちらにもいらして下さいね。
○○というと、
どの駅で降りられるのかしら?」
このおばちゃん、
どこまでも干渉してきて、
個人情報を聞き出されそうな恐怖を感じます。
それに、
○○市○○に関するデータが少ないため、
このまま聞かれ続けるとボロが出ます。(笑)
「ぁの~、
すみません、
予定があるので帰らなければいけないんです。」
「あぁ、
そうですか、
ごめんなさいね。
ではまた。」
けっこうあっさり退散してくれました。
最後にA兄弟に、
聖書と歌の本を開いてくれたお礼を言って、
席を立ちました。
階段を下りながら、
左胸のポケットに、
ペンが。。。
A兄弟に返し忘れた!
予定があって帰らなければいけないと言って席を立ったので、
引き返すのもどうかなと思い、
出入り口前の最初にお世話になったインフォメーションカウンターへ行き、
ペンを渡すと共に、
ペンを返し忘れてしまった旨をお話しし、
お世話してくださったA兄弟にお礼を伝えて下さるように丁寧にお願いをして、
無事会場を後にしました。
駅へ向かう人の流れに乗りながら歩いていると、
携帯に着信が。
ちょっとドキッとしました。
誰かに見られたか???
なぁんだ、
かあちゃんだ。
「もしもし?」
「あ~、
今さぁ、
○○の大会に来てるんだけど、
帰りに☆☆☆でごはんたべようと思うんだけど、
都合ついたら一緒に行く?」
のわぁにぃぃぃい!?
え?
ていうことは、
かぁちゃんが同じ会場にいたってことだよね!?
これ、
ネタの作り話とかじゃないですからね。
どうぞボクのリアルの知り合いの方は、
うちの両親に聞いてみて下さい。
(でも私服で大会参加したとは言わないでね。
まぁ笑ってそれで終わるとは思うんだけどさ。)
母親が、
自分の地域の大会の日に体調を崩し、
両親そろって別の大会に行くことにしたんだそうな。
「今どこにいんの?」
「え?
え?
えっと、、、
道にいる。」
ぃや~ぁ。
この時が、
この日一番動揺しました。
「なにそれ。
で、
食べに行くの?
行かないの?」
「あ、
き、
今日は無理だから、
また今度誘って。」
「あっそう。
ほんじゃね~。」
ツー。
ツー。
ツー。
ドキドキ。
なんなんだ。
こんなことってアリか。
ほんと人生ネタで生きてます。。。
ということで、
落ち付きの大会潜入記でした~。
皆様も、
もし機会がありましたら、
潜入をお楽しみ下さいね。
[おわり]
ワタクシも現役ながら、恥ずかしくなりますねぇ…
「入りやすくしてくれ」というくだり、
結局は、遠回しに言ってもちゃんと通じないってことだね…f^_^;
都会はいいなぁ~近くに他の大会会場があるから、面白いことができるもん…笑 こちらの地方なんて、隣の大会会場まで一体何キロ離れていることか…o(><;)(;><)o
なんだか本当にネタですねぇ~。それにしても見つからなくてよかったですねね。
実はどこかで見つけて(・∀・)ニヤニヤしてたのかもしれませんよ。
電話のタイミングといい絶妙ですしヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
そういう意味で、僕は異国人なんでしょう(笑)
プログラムのメモのところは、まったく使ったことないですね。
ノート持ってないと居ずらいですからw
出版物書いたりするのは、統治体???じゃあ奴隷級の一部・・・
いやぁ分からん。誰かうまく説明してくれw
>全然動じることなくしっかり目を開けている兄弟がいました
大会で「警備」をやった事がありますが、祈りの時も不審者がいないかと監視していました。
せっかく相手も聖書を持ってるんだから,
「あなたが今お持ちの聖書に書いてありますよ」
と言って,開いてあげるか,開くのを手伝う
というのが,模範解答だと私は思いますね。
その兄弟の頭の中では,「奴隷」は誰?と聞かれて,
すぐには「聖書に結びつかなかった」んでしょうな。
エホバの方とキリスト教の方では,何が違うのか?
いろいろあると思うけど,今,私があげることができる点
があるとすれば,「自分は神の子供(息子,娘)である」
という自覚があるか,ないかの違いだと思いますね。
JWの場合には,その自覚を,「ごく一部の人」に限り,
ほかの人たちを,いわば見下し,
それによって自分が上に立ち,
「奴隷」となる,ということでありましょう。
(1935年以降に生まれながら,です。)
荷物が何かに発信機でも付けられていたかも?
ケータイの位置確認する機械をもってたとか?
あとは、‘やっぱりエホバはお見通しだよねー’ですか…
先回の記事で私も潜入してみたい、と思ったけど
開拓バリバリ姉妹に聞き出されてしまいそうで…無理だな、と。
そんなすごいパワーの人います。
お母さん、見つけてたかもよ?(笑)
昔、わたしが案内係だった時にはやはり、祈りの時に
目を開けているように指示されていましたね~。
不審者と思われる人物が入ってきたら、係で連携して
尾行するなんてこともしてました。
今年の大阪大会では、プログラム中に不審者を尾行していた
兄弟が、隙を見て相手に声をかけたときに、爪で引っ掻かれる
というようなことがあったそうですね~。
ご両親のことは、まさか「エホバ」?
それとも、息子にそっくりな人がいて、どう考えてもワットタワーさん本人だったけど、いやいやそんなことあるはずがない、みたいな感じで、でも一応電話して…とか、私は想像してしまいました。
大会懐かしいな~。むっつりな私は、超まじめなふりしてかっこいい兄弟を目で追ってました。
私は今日、ちょっと大変なんですが、(笑)「道にいる、、」に思わず笑ってしまいました!ありがとうございます。
ママ姉妹にチクっちゃおうかな♪
うふふ♪
何かおごって~~(^^♪
今のこのJWスイッチがもう消えた状態で一度大会に行ってみたいですね。
聖書と賛美の歌の本くらいは貸していただけますもんね。
普段の服とメイクで行って、
普通にノートを取り聖句とか開いて賛美の歌とか唄っちゃいますよ(笑)
まわりの反応とか見てたらおかしくて笑いが止まらなくなっちゃうかもしれないけど。
私も潜入したみたいなー。
でも関東近辺じゃ顔を知られすぎていて無理じゃわ・・・。
旅行がてら、どこかで試してみようっと。
お待たせしました。
待っていてくれてありがとう!
関東は会場は多いけど、
けっこうみんな他のところに行ったりもするから、
知り合いがいたりしてドキドキですよん。
実は一度行きかけた会場は、
直前に友人が行っていることをキャッチして、
回避しました(^^ゞ
いやぁ、
その後突っ込んでみたけど、
それらしい雰囲気はなかったなぁ。
たぶん平気(#^.^#)
。。。多分。
そちらもおつかれさま。
それほど長くない間に人は変われるのか、
それとももともと違ったのか、
そこんところはまた。。。
そうそう、
ノート持ってないと怒られる!気がするよね。
って実際に白い目で見られるけど。
奴隷級なんだけど、
その中のほんの一部の統治体みたいな。
そこんとこの教義は完全に崩れてるから、
理解する価値無しよん。
なるほどね。
まぁ当然でしょうね。
目を閉じていないといけない決まりもないし。
でも、
明らかに案内係でない人もいたんですよねぇ。
監視してきた人の中には。
まぁおっしゃる通りなんですが、
「自分は神の子供(息子,娘)である」
という自覚がない、
というのは、
あまりにもデメリットですから、
言わんでしょうな。
ていうか、
そんなこと考えてないよね、
ほとんどの現役さんは。
発信機かぁ。
それはないかなぁ。
とするとやっぱり。。。
なぁんてね(笑)
そんなことになったら、
あの親が霊感を受けた預言者ということになってまう。。。
ありがとうございます!
お待たせしました。
なかなか楽しかったけど、
今度はもういぃかなぁ。
って感じです。
お互い忙しい生活ですが、
潤いを忘れずに!いきましょ~。
そうなんだぁ。
尾行とかは(多分)なかったなぁ。
常にインフォや案内係がマンツーマンでいましたから。
引っ掻くとかって、
面白すぎる行動なんですけど(笑)
案内係も命張ってるんですね~。
おつかれです。
だからぁ、うちの親は預言者じゃないし(笑)。
。。。多分。
>大会懐かしいな~。むっつりな私は、超まじめなふりしてかっこいい兄弟を目で追ってました。
ははは。
基本でしょ。
ボクも綺麗な人には目がいきますもん。
あと通路を通る人のファッションチェックもね。
ぃやぃや、
さすがに焦りましたよ。
そちらも大変みたいですが、
あまり無理をなさらずに。。。
大切なのはその先の人生、
でしょ?
ギクッ!
じゃぁ、
あの、
モロゾフのチョコで手を打ちませんか!?
ははは!
潜入いぃですね。
素敵なまりあさんなら、
きっと案内係の兄弟が我先にエスコートしてくれますよ(笑)
旅行がてらが一番安全かも。
でもいつのまにか必要で出てる兄弟とかいるかも。
もし行ったら、
こっそり感想教えてちょ。
そんな労力使うほうがむなしい
(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)ウンウン
・・・お兄ちゃんゴメン