よくわからない図柄でしょう?意味が分りません。
この図柄についてはまた後で触れます。
エホバの証人が「唯一の真の組織」などではない、
と確信し始めた頃、勤めていた会社の他の部署にいた、
数年前に排斥になっていた元2世の兄弟に近付きました。
「エホバの証人辞めるつもりなんですよ。
ほんと、嘘ばっかでやってらんないス!」
彼は目を丸くして、
「そうなの?」
と一言。
組織のおかしいところの一部を概略だけ話し、
エホバの証人を辞めようと思う、と伝えました。
彼は、
自分は弱くて辞めようと思った。
でも世の中へ出ても中途半端だし。
いつかは戻ることになるのかなと思ってた。
と話してくれました。
しかしその会話は、
当時の自分にとって衝撃的でした。
彼はJW辞めてもう数年経っているし、
脱JW歴は自分よりも先輩なのだから、
当然、組織の中での教えとかにケジメをつけて、
新しいパラダイムで生きているのだろう。
という期待も込めて近付いたわけです。
そうしたら実際は、
辞めても思考はJWのままというか、
悶々としたまま過ごしていました。
それから、
数人の元JWとコンタクトを取るにつれて、
どうも、組織を離れた後にも、
「エホバの証人の教えは正しい」
「自分が弱いだけだ」
と思っている人がけっこういることが分りました。
「エホバ」という神がいると思う。
世の中は「サタン」が支配している。
ハルマゲドンは来ると思う。
死んだら無になると思う。
なかなか捨てられない主なものはこの4つでしょうか。
最近あることがあって(ある光景を見て)から、
細々とですがJWのことに関わっていこうと思いました。
JW的思考から解放されたいと思う方に、
ちょっとだけ先に組織から抜けた者として、
少しでもお役立ていただけるような記事を書けたら嬉しいです。
この絵を見ていただけますか。
ではもう一度この記事の最初に戻っていただいて、
あのよくわからない模様を見て下さい。
あのよく分らない模様が、
何かの動物に見えるようになりますね。
じゃぁ再び最初の絵に戻って、
その動物以外の模様を探してみて下さい。
多分、難しくなってしまったと思います。
このことから分るように、
私たちの脳は、一度ある情報が刷り込まれると、
そこを脱却して考えるというのが非常に難しくなります。
これだけのことでも意識的に変えるのが難しいのですから、
2世として小さな頃から繰り返し繰り返し刷り込まれた思考パターンは、
なかなか抜け出ることが難しいですよね。
どうしてもJWの教えが正しいのではないか、
自分でどう考えてもそう思うかもしれません。
でも、もしかしたら、
組織を抜けても今はまだ信じているJWの教えも、
ただの刷り込まれた情報かもしれない。。。
という可能性を最初から否定しないで、
色々調べていただきたいと思います。
刷り込まれた情報があると、
ぜ~んぶそういう方向に思考が向きます。
超不景気のニュースを見ると、
ハルマゲドン来るかな。。。とか。
でも思考の幅を広げてみると、、
どういうカラクリでそう思わされてきたのか、
だんだんと分ってきます。
そして、あれはただ刷り込まれただけなんだということも。
これからの記事で、What-Tower自身が個人的に、
思考の枷から自由になるために役立った出来事や、
出会った人・読んだものなどをぼちぼち書いていこうと思います。
(実はこの点に関しては、今まで意図的に書いていませんでした。)
それが絶対というのではなく参考程度で読んでいただければ結構です。
良かったら皆さん自身の辿った経緯なども良かったら教えて下さいね。
図版出典:「カラスの死骸はなぜ見あたらないのか」(矢追純一著)P39、46